プロフィール

石坂 陽 氏(石川県小学校教員)

TOSS授業技量検定初段


経歴

2013TOSS年サマーセミナー最年少講座(算数)担当者

2012年日本教育技術学会京都大会実践発表(会場:京都大学)

教育トークライン、教室ツーウエイなど教育月刊誌に多数連載

 

 昨年のALL石坂セミナーin山形をきかっけに岡山、島根、大阪、新潟、福井、愛知など全国各地でセミナーを務める超人気講師! 

 5年間の教師修業の中でいくつもの「向山型」の授業実践や作法を身につけ、全員リレーダントツ優勝、算数平均90点以上、などの子どもの事実を爆発的に生み出しているTOSS新鋭一番手である。

 TOSS次世代事務局として活躍中。

 教育トークライン2013年9月号、向山洋一氏の巻頭言のなかで「ある一人の若手教師」として紹介されている。以下に、その文章を引用する。

向山洋一の授業実践と授業理論一五一 いいとこ取りの学び方の限界

 前号で、「向山学級の帰りの会」の映像をとりあげた。

 わずか2分50秒の映像である。

 その映像に、多くの人がショックを受けた。自分が想像していた向山学級と、あまりにも違うからである。

 自由であった。のびやかであった。

 子どもたちは、底ぬけに明るかった。

 誰が勉強ができて、誰が勉強ができないか、そんなことは関係なかった。

 理想的な学級の姿がそこにあった。

 

(中略)

 

 技能を身につけるには、効果的な修練の期間が必要である。自分一人でやって、我流が身につくより、上級者に見てもらうのがいい。スポーツでも、優れたコーチに指導されてこそ、実力は急上昇する。

 教師でいえば、公開授業は100回はやった人に見てもらうのがいい。それが、500回を越えている人なら、なおいい。

 教師の世界は、このようなこともしないで、人の技量にアレコレ言う人が多いが、デタラメな指導が多い。そういう人に習うと、いつまでも上達しない。

 システムの習得について、若き教師は次のように言う。

 

「猿飛の術」と「向山型」と「TOSS」

 『天才がどんどん生まれてくる組織』(斎藤孝)を再び読んだ。名著だ。何度読んでも面白い。教育に生かせることが満載である。

 斉藤氏は、白土三平『サスケ』(小学館文庫)のエピソードを挙げている。

「倒したはずの猿飛佐助が次から次へと出てくる。

 天才忍者が何人もいることに、服部半蔵は恐れを抱く。」

わけである。

 これはどういうことだろうか?

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   猿飛の術という基本技を体得した者は皆猿飛の名を獲得できる    

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ということである。

 つまり、「猿飛の術」を体得するシステムが確立されているわけである。個人個人の資質を高めるようにシステムが成立されているのである。こうなれば、他者からは「天才」がどんどん生まれるように見えるのである。

 これは、向山型、TOSSのシステムと酷似している。

 例えば、漢字スキルを用いた向山型漢字指導。ユースウエア通りに行えば、恐るべき事実が生まれる。クラス平均九五点越えはもちろん、クラス全員100点の事実が生まれる。漢字が苦手だった子、昨年まで20点、30点だった子が、80点、90点、100点をとるようになる。

 「向山型漢字指導」を会得する。そうすれば、クラス全員が100点の事実も生まれる。これは、周囲の教師からすれば、信じがたい事実である。だが、「向山型漢字指導」を会得すれば、誰でも可能なのである。

 まさに、「猿飛の術」である。

 例えば、向山型算数。毎年、算数ができるようになる子、算数好きな子を生みだす。これまで算数が大嫌いだった子が、算数大好きになる。

 

(中略)

 

昨年、私は現任校に赴任した。現任校は4クラス規模の学校である。単元テストの平均点は毎回私のクラスがダントツで1位だった。算数テストの平均点が95点にもなる。

 他のクラスの担任は、驚いていた。「なぜそんなに点が取れるのか!?」「答えを事前に教えたのではないか!!」そういう声もあがった。

 これは、「向山型算数」というシステムがあるからだ。「向山型算数」を会得すれば、誰でもこのような成果をださせるのである。

 これもまさに「猿飛の術」である。

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   向山型を会得することは、第二の向山洋一が生まれる事を意味する

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 これは、教育界において、非常に喜ばしいことだ。そして、問題解決型学習を推進する教師や学ばない教師にとっては脅威である。

 突如として「天才・向山洋一」が全国各地に現れるのだ。喜ばしくもあり、恐ろしいことでもある。

 もちろん、向山先生のような創造性は持ち得ないだろう。だが、「子どもの事実を創る」ことに関しては、突出した教師になるだろう。